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2012年7月23日

aoと藍

6月末にまとまって入荷したaoの藍染め新商品。
今回は、知っていそうで知らなかった藍染めのことに触れてみました。


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店内が藍で染まり、ほのかに藍染めの匂いがします。
静かな色と落ち着きがあり、だけど強さのようなものも感じられ、
その藍の美しさに自然と引き込まれます。

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藍染めの歴史は本当に古く、現存する染色布で最古のものは、
エジプトのピラミッドから発見された藍染めの麻布であり、
4000年ほど前のものといわれています。

藍染めは日本だけでなく、世界各地で行われている染色方法です。
藍色の天然色素を含んでいる数種類の植物が、
各地の気候風土に応じて用いられてきました。
蓼藍(タデ科)、インド藍(マメ科)、ナンバンコマツナギ(マメ科)、
琉球藍(キツネノマゴ科)、大青(アムラナ科)など。
日本では主として一年草の蓼藍が藍染めの原料とされています。
高温多湿な土地によく育ち、葉に藍色の色素が含まれています。

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藍染めには生葉染めと建染めの二つの方法があります。
生葉染めは藍の葉をミキサーなどにかけ、
漉した液で染める方法で、7月から9月初めの時期に限定されている染め方です。
濃い色は出ませんが、きれいな水色に染め上がります。


藍から特殊な方法で色素を溶かし出すことを「建てる」といいます。
古来から続けられている方法は「発酵建て」といい、
灰汁、石灰、麸(ふすま)などを使って建てますが、
かなり経験を要するものです。

発酵建てによる建染めはとても手のかかる方法で、
刈り取った藍の葉の部分を干し、その後水を与え、
切返しなどの作業を繰り返し、発酵させ塊状の「すくも」にします。
この「すくも」が藍の染料の基になるものです。 

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藍は含藍植物といわれていますが、
植物自体が持っているのは、藍の天然色素のインジゴそのものではなく、
その原料となるインジカンです。
インジカンという物質は発酵によってインジゴになります。
すなわち、「すくも」の状態です。

インジゴはそのままでは水に不溶のため、
灰汁や苛性ソーダ等のアルカリ液に溶解させるために還元という作業を行います。
還元されるとインドキシルという水溶性の物質となり、
この作業を「藍のすくも発酵建て」といいます。

この液に糸や布を漬け、染液をしみこませますが、
この時点では繊維は黄土色で、これを空気にさらすことにより
インドキシルは酸化し、不溶性のインジゴになります。
黄土色から黄緑色、エメラルドグリーン、青緑から青へと発色していきます。
そのつど酸化、発色させ、その作業を何度も繰り返すことで、
濃い藍色に染めることができるのです。

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*

aoの藍染めは、染め職人さんの技術により、色落ちや色移りが気にならないです。
私自身も実際に着たり、お洗濯したりしていますが、本当に扱いやすい。
私はよくao×синийの藍染めスクエアワンピースに
ストールやカーディガンを合わせます。
合わせたストールも手も染まらずに、安心して着られます。

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ちょっとしたパーティーにも着ていけて、シックな雰囲気に心も落ち着きます。
襟元のピコ刺繍とボタン、後ろ身頃のタック、お袖のシフォン。
一見シンプルに見えますが、実はとても繊細なディテールなのです。
ネックレスはあえてつけない方がきれい。

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<藍染めスクエアワンピース 21000円>
<単サロン 4200円>いちご 首元にストールとして使用


長袖のシャツワンピースは肌寒い夜に。

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サイドにスリットが入っており、重ねたバルーンワンピースがアクセントに。
もちろんパンツスタイルにも◎
前開きなので、羽織としてもお使いいただけますよ。

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<藍染めシャツワンピース 25800円>
<バルーンワンピース 25500円>生成色

 

古来から人々がアオ色に憧れるのは、
決して人々が手に届かないところにある___どこまでも広がる空や、深く力強い海のように
自然界にしか存在しない色だからかもしれない。


蒸し暑い夏を、aoの藍染めたちでぜひ涼んでくださいね。

近々藍染めサロンについても更新いたします。
おたのしみに*

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staff.O

参考文献:アパレル染色論/文化出版局

h.a.n.d ao
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