「1枚のブラウスができるまで」第5回 - information | ナチュラル服・肌触りの良い大人のガーゼ服はao daikanyama | アオ代官山
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「1枚のブラウスができるまで」第5回

aoの服は新潟県糸魚川市の縫製工場で1枚1枚作られています。 
歩いて海まで行けるその工場では、1枚のブラウスができるまでの工程に何人もの技術者が携わっています。
繊細にミシンを扱う手と、家族のために毎日の食事を作る手と。
海辺の町で働き暮らす彼女たち(時に彼たち)が、プレミアムラインbisシリーズ「タックバルーンスリーブプルオーバー」を作り上げていくストーリーをお伝えしていきます。

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第5回
組立
土沢恵理子さん・40代

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これまでご紹介した4回の工程で各パーツが仕上がりました。いよいよみなさんが思い浮かべる"ブラウス"のかたちになる<組立>の登場です。

袖や襟などを合体させて1枚の服に仕立てる組立は、ただパーツを縫い合わせるだけではありません。お手持ちの洋服を裏返して、眺めてみてください。縫い代(2枚の布を縫い合わせた部分)が、例えば両側に倒されていれば<縫い割はぎ>、片側に倒れていれば<片倒しはぎ>、縫い代が包まれていれば<折り伏せ縫い>や<袋縫い>。2枚の布を縫い合わすだけでも、いろんな方法があるのです。生地のほつれやすさや厚さといった布の特性、着用時にはどのような力がかかる部位なのか、あるいは縫い目を出す出さないなど、さまざまな条件でどの始末にするかが変わります。ただ、それだけでなく、縫い代のやりかたひとつで身体への触れた感じも異なり、aoが最も心掛けている着心地にも関わってくるのです。

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---前後の身頃と袖の組立部分。前後のタックやレースがピタッと揃い、袖のギャザーも均等に縫われています。これが組立の仕事です。
*写真はレースバックボタンブラウスです。


ミリ単位の縫い代も丁寧に合わせる

その組立を行っている職人のひとりが、土沢恵理子さん。ダダダーっと勢い良くミシンを踏む姿に少しびっくり。よく見ると、袖の組み立てをしているところ。ふんわりとした袖の場合、身頃に対して、袖の生地の方が余ってしまうので、縫い代をうまく寄せながら、縫い始めと終わりをピタッと揃えなければなりません。均一に生地を寄せるためには、慎重さとともにスピードも大切なのです。

そしてミシンには緑のガムテープが貼られていました。ミシンの部品では調整できない縫い代の幅を、このガムテープをガイドにすることで、早く正確に縫うことができます。3mmといった指定にも細かなこの手作りの道具=ガムテープで微調整をしながら縫っていくのです。

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---小さな定規で指定幅の縫い代を測ります。

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---既存の部品で設定できない縫い代はガムテープで調整して、指示通りに縫い上げるのです。


年齢も関係なく、チームで苦楽を分かち合う

土沢さんが育児の合間の数時間だけ縫製工場で働き始めたのは、13年ほど前。最初は芯貼りを担当していましたが、パートとしてミシン場や裁断も経験し、現在は第1回に登場した湯尾さんが率いる班に所属しています。班の中では最年長の土沢さん。「湯尾さんはしっかりもの、加藤さん(第4回に登場)はムードメーカー」と2人を分析。

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---土沢さんのミシンは動物園のよう。この班はミシンをデコレーションするのが好きなよう!

実はこの夏は納期がタイトな仕事が続き、班のメンバーもややお疲れ気味だったと言います。そのときに「みんなでごはんでも食べに行く?」と土沢さんが誘ったところから、気晴らしに班で飲みに行く機会が増えたそう。「そのときにみんなで反省しながら慰め合ってると『あ、大変なのは自分だけじゃなかったんだ』ってわかって。それからお互いに大変だなと思うときは、仲間に頼みやすくなりました」。家庭の事情はそれぞれ違うけれど、時間を作って飲みに行く。この集まりは定例会のようになっているそうです。

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---組み上がったブラウスを点検する土沢さん。ここまでくるとほぼ完成に近いかたちになっています。
*写真はレースバックボタンブラウスです。

「デザイン通りにきっちりと1枚のブラウスに仕上がったなぁ」。組み上がった服を見て、ほっとするという土沢さん。でも表から見える"きっちり"の裏側には、すっきりときれいに縫われた縫い代があります。ブラウスを羽織るとき、その裏側の丁寧な仕事にも気付いてもらえるとうれしい、aoのこだわりです。


【personal data】

一緒に暮らす人:夫、子供

出身地:糸魚川市能生地区

趣味:買い物。上越市へ行くことが多いそう。

得意料理:生姜焼き

一押しのaoアイテム:タートルネック。首周りが暖かく、寒い雪かきに愛用。

【今日のお弁当】

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ごはんなしのお弁当。ハムカツやソーセージなど肉類が好きだそう。玉子焼きは甘い派。朝食も摂らないという少食さん。


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取材・文:村岡利恵(HÜTTE muumuu)
『フィガロヴォヤージュ』『Hanako』などの編集に携わる。2017年の初夏から長野県大町市の高瀬渓谷の別荘地で「HÜTTE muumuu」という朝食限定のカフェと編集&デザイン業を営む予定。www.huttemuumuu.info


次回更新は11月30日(木)を予定しております。

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